インフラテックソリューショングループのN.Uです。
私はPMOとして客先常駐し、大規模システム基盤のSI案件のプロジェクト管理の支援・調整事項を担当しております。
元々はインフラセキュリティ系のエンジニアでしたが、管理系の役割を拝命しましたため、業務遂行上の知識やノウハウを身に着けるため、資格取得をしました。
そこまでに約1年間かけて学んだ内容などを記載します。ご参考になれば幸いです。
PMOとは
大規模のプロジェクトとなると、PM(=Project Manager)の管理業務の負荷が大きくなります。
その為、PMO(=Project Management Office)を設置し、PMの支援や、プロジェクトの業務遂行における調整・管理などをPMと協業(委託や、コンサルタントのような役割もあり得る)を行う部門を設置する場合が多くあります。
ISO21500準拠 PMOスペシャリスト(★)™認定資格について
一般社団法人日本PMO協会にて認定される、PMOに必要な知識を習得していることを証明するための資格です。
e-ラーニングおよび、試験に合格することで取得できますが、受験には以下の前提条件があります。(2025/5/18現在)
条件:なんらかのプロジェクトマネジメント関連資格を取得していること。
関連資格例:
- 米国プロジェクトマネメネジメント協会(PMI)発行の各種プロジェクトマネジメント関連資格
- 日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)の各種プロジェクトマネジメント関連資格
- 情報処理推進機構(IPA)発行のプロジェクトマネジメント関連資格
- その他、国内外の団体が発行する各種プロジェクトマネジメント関連資格(※ただし、WEBなどで資格情報が明示され、市場に公開されている資格に限る)
※私は事前に、上記の2に該当する「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格」を取得しておりました。
上記のいずれの資格を取得するか迷いましたが、実務経験数年以上を条件とする場合や、資格試験の日程が他と重なっていたりと、やや越えなくてはならないハードルがありました。
その中で、「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格」はeラーニングや市販の書籍で学習でき、
また実践的なノウハウ(対応事例や、受講生のみダウンロード可能な、管理の上で便利なフォーマット等)も
学べることから、日本PMO協会の「プロジェクトマネジメントアソシエイト認定」を取得しておきました。
PMOスペシャリスト(★) 学習プロセス
合計 40時間ほど勉強しました。
- 参考書 1時間
- eラーニング 40時間
■参考書
「プロジェクトマネジメント」実践講座
※本認定試験の前提となる「プロジェクトマネジメントアソシエイト認定」および、実際のPMO業務でも重宝しています。
管理上必要な概念やノウハウなどがイメージしやすく図解されており、辞書的に参照しておりました。
(管理の考え方や全体像などがイメージできるため、常に手元に置いておきたい書籍です)
著者は日本PMO協会の理事でもあり、後述のeラーニングの理解の上でも非常に役立ちます。
■eラーニング
eラーニングのサンプル
スマホまたはPCで受講可能な、Web講座および問題演習です。
講座そのものは約4時間です。
通勤電車でスマホ講座を繰り返し視聴、土日にPCで演習問題および、不明点や苦手箇所の復習が必要だったため、合計で40時間必要でした。
試験本番
eラーニング中に出てきた演習問題や講座の内容の丸暗記だけでは厳しいかと感じました。
用語の意味や、PMOの役割・意義などをしっかり理解していないと、ミス回答をしてしまう可能性があります。
※その意味で、実務経験が少ない私は、上記の参考書籍の参照や、e-ラーニングをじっくり学ぶ必要がありました。
実務経験のある方なら、もっと短い時間で合格できるかもしれません。
最後に
学んだ内容は実際のPMO業務でも活用できており、顧客先部長様よりよく頑張ってくれているとお褒めの言葉をいただけました。
現在は、同資格の現時点の最上位試験、「PMOスペシャリスト(★★)」認定試験に向けて学習中です。